配合馬体診断
バランスの取れた好馬体と、スリムで胴長、そして脚も長く見せるシルエットは、いかにも父ヴィクトワールピサを彷彿させる。芝向きの素軽さをイメージさせるものがあり、ゆくゆくはサンデーサイレンス系特有の瞬発力が武器になりそうな予感がする。一方、配合面に注目すると、父の母の父と、母系のブラックタイプにマキアヴェリアンの名前がある。つまりは曽祖母レイズザスタンダードの3×5のインブリードが成立。母系のクロスはなかなか珍しく、裏を返せば、それだけこの母系から活躍馬が出ている証でもある。 |
DAM 母：ゴーンクレージー
遅生まれだったことも影響したのか、北米で2戦して未勝利に終わったが、父が世界的名種牡馬のゴーンウエスト、3歳下に2012年の仏ダービー3着馬ヌテロがいる良血馬。しかも、いとこには全欧2歳王者マキアヴェリアン（ヴィクトワールピサ、シュヴァルグランの母の父）、仏2歳女王クドジェニ、ジャックルマロワ賞の優勝馬イグジットトゥノーウェアもおり、この豪華な血統背景は繁殖牝馬として大きな魅力だ。スピード、仕上がりの早さに加え、大舞台での勝負強さにも期待してみたい。 |
